イギリス潜入レポート②北英大学剣道大会

みなさんこんにちは、イギリス留学中の高橋拓哉です。(*`・ω・)ゞ

イギリス潜入レポート第二回。
今回はイギリスの剣道大会に参加してきたので紹介したいと思います。

イギリスでは剣道はマイナー中のマイナースポーツ。
競技人口は少なく、大会も年に数回ある程度です。
それでもたまに近隣の大学同士で練習会を開いたり、大会を開催しています。

筆者は小中8年間剣道をやっていて、イギリスに来たときたまたま大学に剣道サークルがあることを知ってまたやり始めました。


稽古は週に2回、地元の高校の体育館を借りて行っています。
体育館を使える時間が限られてるので、練習時間は短く一時間ほどですが、みんな剣道に対する意欲が高い!
練習がない日も家や公園で竹刀を振ったり、Youtubeで日本の剣道大会の様子を見て技の研究に励んでいます。

さて、今回の大会ですが、イングランドの北にあるNorthumbria&Newcastle, York, Durham, Manchester大学の4チームが集まり North England University League が開催されました。

試合概要

一、団体戦
大学対抗 5 vs 5
二、トーナメント戦
参加者全員からランダムに選出した3人1組のチーム戦
三、地稽古
参加者全員で試合練習
(参加者 約40名)

まずは大学対抗の団体戦。
僕の所属する Northumbria&Newcastleチームは剣道を始めて数カ月しかたっていない生徒も多く、日本で剣道経験者の僕は5番目に戦う大将を任されました。

初戦の相手は Durham大学。この大学とんでもなく頭が良く、イングランドの大学ランキングではトップ5に入る超名門校。よく見るとたしかにみんな頭が良さそう…。

参加者の中にはこの大会が初めてという人も多く、ここまでの和やかな会場の雰囲気が、一気に緊張に包まれます。
筆者も日本で何回も試合を経験し、場数を踏んできたとはいえ何年かぶりの大会に思わず緊張で手足が震えてきました。

そんな緊張を抑えてくれたのがまさかの審判団
試合の合図「始め」「勝負あり」などを日本語で言わなくてはならないため、イントネーションがおかしかったり、よく間違えてしまうので選手たちに混乱を与えます。笑

例えば、試合開始前に整列をして礼をする際に審判長が「お互いに礼!」と言って始まるのですが、それを毎回「正面に礼!」と言ってしまうので、日本語がわかる人は体を体育館の正面に向、そうでない人はお互いに礼をするという少し情けない絵面に…。笑

礼の方向がバラバラ。その後もイギリス人の審判団にはよく混乱させられました 笑

そんな審判団のおかげで緊張もほぐれ、いよいよ自分の番がやってきました。
ここまでのスコアは2−2で大将まで回ってきたので、ここは何としても勝たなくてはなりません!

相手は背が高くいかにも大将という体格。
一方僕は背が低いのでなかなか得意の面が当たりません。
しかも試合は3分という短い時間ですが、久しぶりの試合で勢いに乗るために序盤ガンガン攻めていたので、開始1分くらいでガス欠を起こしました。(中学にときと比べて体力が衰えているのを実感させられました 泣)
そこで作戦変更。相手が攻めてくるのを待って、打ってきたところを返して打つという作戦に。

なんとか返し胴を決めて一回戦目を無事勝利しました

初戦なんとか一本勝ち

試合が終わるとすぐさまお互い駆け寄り握手をかわして感謝の気持ちを伝え、お互いをたたえ合いフレンドリーな感じで試合が進んでいきます

日本で剣道をやっていた頃は部活が大変厳しかったので、もっと殺伐とした雰囲気の中でやっていましたが、こっちではあまり勝ち負けにこだわらず、純粋に楽しんで試合をしている様子。
こういう和やかなムードで試合が進んでいくのも海外ならではですね。

そんなこんなで3試合が進み、我らが Northumbria&Newcastleチーム1勝2敗
僕は2勝1分という結果で団体戦が終わりました。

大学対抗戦が終わると次は全員からランダムで3人1組で結成されるトーナメント戦。
僕は Manchester大学で台湾人出身の女の子と、York大学でイギリス人の男の子とチームを組むことに。

朝からの連戦で疲れはありましたが、先鋒の台湾人の子は剣道を始めて間もないのに経験者相手に果敢に挑んでいきます。また、中堅のイギリス人はとにかく強くて、ほぼすべての試合で2本勝ちしてきてくれるので、僕たちのチームは順調に勝ち上がっていきました

途中、両者譲らず引き分けとなり、時間無制限の代表戦になった試合はさすがに死ぬかと思いましたが、(トータル10分くらい試合をしてました)なんとか勝ち、決勝戦まで進むことができました

決勝の相手には我が Northumbria&Newcastleチームの部長がいて、難なく先鋒の台湾人の子から2本をとり0−1。中堅戦はこっちのチームのイギリス人が頑張って2本取ってくれたのでこれで1−1。
優勝の行方は大将戦で決まります。

ここまで来て最後で負けるわけにはいかない!

気合十分で最後の対戦相手を見ると、なんと二刀流の選手!!
日本で上段の構えの選手は多くいますが、二刀流は見たことがありません。というか指導できる人もほとんどいないと思います。

どうやら海外で剣道に興味を持つ人の中には、宮本武蔵に憧れて二刀流にする人が多く、剣道世界大会には数多くの二刀流選手が出場します

日本では珍しい二刀流

そんな二刀流の選手との対戦は、左手に持っている短い竹刀で剣尖を抑えられることが多く、うまく攻め込むことができません。かといって距離をとると今度は右手の頭の上に構えている長い竹刀でリーチのある攻撃が繰り出されるので対応がとても難しいです。

それでも足を使って面を誘い出し、相面を狙って打つとなんとか一本を取ることができました。

その後も両者一歩も譲らず激しい攻防戦が続きましたが、ここでタイムアップ。
2−1で僕らのチームが見事優勝することができました

表彰式では団体戦、即席チーム戦の優勝チームと大会を通じてのMVPがそれぞれ表彰されました。

左からManchester, Northumbria&Newcastle, York大学出身の即席チーム。見事優勝しました!


メダルの真ん中に「北」とおもいっきり書いてあるのが面白い。日本じゃ手に入りませんね。

表彰式が終わると最後に地稽古が始まります。
連続試合で動きまくった体は全身筋肉痛でぼろぼろ…。
竹刀を持っても腕に力が入らず稽古になりません。
それでも試合練習を申し込んでくれる人達が後を絶たずやってきてくれるので、全員に答えてあげたかったのですが、竹刀を持つことも困難になってきたので早めに切り上げることに。

他の部員は何試合も試合をした後なのにその後一時間ほど試合稽古をずっとしていて、彼らの剣道に対する熱意をものすごく感じました

みんな上手い下手関係なく、真面目に楽しく稽古をしているのを見て、剣道の精神が国を超えてもちゃんと伝わっている感じがしてとても嬉しくなりました。

最後に集合写真をとって今回の大会はおしまい。
この大会は一年に一回しかないのが残念ですが、また来年参加しようと思います。

集合写真。皆真面目に撮るかと思いきや…


海外で人気な謎のポーズw 終始和やかな雰囲気で進みました。

イギリスで一番大きな剣道大会は年に一度、オックスフォードなどで開かれています。
何年も続いている大会ですが、毎年日本人が所属しているチームが上位に上がってるらしく、まだまだイギリスの剣道のレベルは高くないというのが現状です。

しかし、今回の大会で剣道が好きという剣士はイギリスにもたくさんいるということを実感できました。
これからも日々の稽古に励んでいきます!

我がNorthumbria&Newcastleチーム

ここまでよんでくださりありがとうございました。
それではまた〜(*`・ω・)ゞ

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投稿者:

高橋拓哉

高橋拓哉

学部生としてイギリスの大学に正規留学中の2年生。留学に関する疑問を毎晩遅くまでネットで調べていた経験から、自分と同じように困っている人がたくさんいるのではという考えからブログをスタート。

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